2011年10月22日土曜日

感覚の理屈

小さな会社がクライアントの仕事では決定権がある方と話し合いながら仕事を進めるのが普通。

大きな会社がクライアントの仕事では決定権がない方と話し合いながら仕事を進めるのが普通。

佐々木が依頼される仕事のほとんどは小さな会社がクライアントの仕事。

大きな会社に勤めた経験もない。

だからたまに大きな会社がクライアントの仕事をするとえらく戸惑う。

「個人」ではなく「組織」を相手にするという感じ。

生身の人間であって生身の人間ではない方と話し合うという感じ。

理屈レベルの話をするぶんには何の問題もない。

しかし理屈を離れた感覚レベルの話をしようとしたとたん壁にぶつかる。

たとえば佐々木が納品した記事にクライアント側が行った修正を佐々木が感覚的にものすごく不自然に感じてしまった時。

もっとはっきり言うと「センスないことするなぁ」と思ってしまった時。

小さな会社が相手であれば感覚レベルの話でもなんとか電話で理解し合える。

大きな会社が相手だと感覚レベルの話では「担当者個人」には伝わっても「組織」には伝わらない。

感覚レベルの話も理屈レベルに置き換えないといけない。

これが面倒くさくて佐々木はこれまで大きな会社がクライアントの時は先方の修正がどんなに不自然に感じられても基本的に放っておいた。

佐々木自身のセンスだってそんなにご大層なもんじゃないし。

自分の感覚にそれほど客観性があるわけでもないだろうし。

作者のわがままや思い込みをお客に押しつけてもしょうがなかろうと。

でも最近はちょっと思いなおし始めている。

やっぱり取材して執筆した立場の人間から見て不自然に感じられることはなんとか理屈に翻訳してでも相手に伝えるのが大事なのかなと。

たとえ相手が大きな会社でも。

それは必ずしも作者のがわままとか思い込みに解消できるものでもないのかも。

佐々木ももうこの仕事やって2年半だし。
 
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