2011年10月13日木曜日

問題の数学化

原著出版1945年、邦訳出版1954年、以来「名著」として読み継がれ最近もNHKのテレビ番組での紹介を機に売れまくったらしいジョージ・ポリアの『いかにして問題をとくか』。

先月買って最初に読んだ時の感想は、「なんでこんな本が名著なのか、わけがわからん」。

著者の“問題観”に、激しい違和感。

問題は、ヨソから与えられるもの。

問題は、永遠の過去から永遠の未来にわたって変わらないもの。

そういうものとして著者が問題をとらえているように、佐々木は感じた。

あたかも学校の試験問題だけが問題であるかのように。

仕事や人生でぶつかる問題の解決には、とても役立たない本のように感じられた。

ところが様々な方の書評を見るにこの本が役立つのは学校の試験問題だけではないらしい。

スタンフォード大学教授まで勤めた著者や半世紀以上にわたって現れ続けた本書の支持者の認識と佐々木の認識を比較して、佐々木の認識の方が正当だとか優れてるとか思うのは、なんだかとってもおめでたい人っぽい。

なので初読後も何度かこの本のページをめくり、「この本は学校の試験問題以外の問題の解決にどう役立つのか?」とか、「この本を名著と認識できなかった佐々木の認識上の弱点は何か?」とかいった問いかけを自分にしていた。

とりあえず現時点の結論。

現実の複雑かつ流動的な問題に対する時でも、あえて問題が学校の数学の試験問題並に問題が単純化され整理し尽くされた状態を思い描いてみることで、見えてくるものはあるかも。

「未知のものは何か」、「与えられているもの(データ)は何か」、「条件は何か」といった問いを、混沌とした状況に向かって投げかけることは、無駄ではなさそう。

混沌とした問題の混沌ぶりに引きづられて問題を単純化できないのは、佐々木の弱点。
 
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